ヴェニスアップデート | Googleアルゴリズムとは

ヴェニスアップデートって？

いつしか、Googleで検索をかけると、自身の現在位置を元に、その周辺にあるものが検索上位に表示されるようになりましたよね。あれはヴェニスアップデートによって、その様な変更がもたらされたのですが、ご存知でしたでしょうか。
例えば、レストランや市町村役場、病院、理美容室など、全般的なものよりもまずはその周辺にある場所を知りたくなるようなものであれば、検索時に地域を入力しなくても、検索者の周辺のものが検索上位となるようになったわけですね。

益々便利になる検索エンジン

ヴェニスアップデートによって、検索エンジンはより利便性の高いものとなったのではないでしょうか。以前は、検索者の現在位置が検索に考慮される事はなかったので、例えば自身が病気を患って近くにある適切な病院に行きたいと思ってそこを探すために検索をかけるにしても、自分の居住地域と病院と検索キーワードに入れてから、病院の情報を取り扱っているサイトなどを見つけて、そこで病院を比較して検討するくらいしかできませんでした。
しかし、現在ではマップアプリで病院と入力するだけで、マップと共に、地域の病院の位置が表示され、口コミまであったりします。非常に便利ですよね。
ヴェニスアップデートによって、我々の生活はより利便性の高いものとして、アップグレートされたといえるのではないでしょうか。ただ、Googleへの生活の依存はハンパ無いモノとなったわけですが。

ヴェニスアップデートによって起こりうる未来

ヴェニスアップデートが革命的である点は、情報の統一性を無くしてしまった点ですね。そりゃそうでしょう。地域によって、検索上位に表示されるものが異なるわけですから。
これは旧来のメディアにはできなかった事で、例えば東京で停電が起こり、電車が何時間も停まったりすると、テレビなどではその模様を一斉に報道しますよね。ただ、このような情報は首都圏に住んでいる人以外にはあまり速報性の無いものである事がほとんどです。関西ローカルのテレビでは、よくこの辺りのジレンマが話題になっているのをよく目にします。
このように、本来情報というのは画一的ではないはずなのに、テレビというメディアが東京の情報に常に速報性をもたらしていたために、情報が画一的なものとして扱われていました。ただ、当然ですが地方では東京の情報誌よりも地方のタウン誌の方が売れるように、その地域に住んでいる人が求める情報というのは異なるものであったわけです。
ヴェニスアップデートがアップグレードされる事で、地域による情報の差異がもっと明確になれば、世の中はもっと楽しくなると思います。Googleには期待したいところですね。