ハミングバードアルゴリズムって?

従来のアルゴリズムとは全く異なるアルゴリズムが登場しました。それがハミングバードアルゴリズムです。
いや、全く異なるといった表現は適切ではないかもしれません。進化と呼ぶにふさわしいアルゴリズム、それがハミングバードアルゴリズムです。
どのようなアルゴリズムとなったかというと、従来は検索というのは辞書でも引くかのように、とてもお堅い行為であったのですが、それがある程度フランクな検索の仕方でも、知りたい事を知る事ができるようになったのです。
例えば、以前であれば、宇治市に住んでいる人が近くの病院を知りたいと思えば、検索エンジンには 宇治市 病院 などと入力する必要がありましたが、今では 病院近く などのフランクな検索の仕方でも、きちんと近辺の病院が検索に表示されるようになったのです。
このように、言葉のキャッチボールが検索エンジンと可能になりました。これをハミングバードアップデートと呼びます。

ハミングバードアップデートにより、何が変わったのか?

ハミングバードアップデート以前は、Googleアルゴリズムは言葉を単純に単語としてとらえていました。それがこのアップデートにより、意味のある文章を理解できるようになったのです。いうならば単語しかしゃべったり理解する事ができなかった赤ちゃんが、文章をしゃべり、理解する事ができるようになったようなものでしょうか。

文章を理解する=空気が読める

このアルゴリズムの恐ろしい所は、ロボットの癖に空気を読むようになったという所でしょうか。
以前であれば、病院 近く で検索すれば、単にその単語に類似した検索結果が表示されたものですが(近藤病院など)、今であると、病院 近く と入力するだけで、ああ、この人は近くの病院を探したいんだな、ふむふむと解釈し、検索者の近辺にある病院を表示するわけです。もうコンピュータと会話しているに等しいですよね。
これって昔のディストピア小説なんかにありがちな、人工知能がどんどん人間を理解していって、終いには人工知能に支配されるあのパターンじゃね?とつい考えてしまい、恐ろしくなりますが、わたしの様な矮小な人間がその様な事を考えた所で世界はどうなるわけでもありませんので、偉い人がどうにか妥協点を見出してくれる事を期待します。